2013年3月30日土曜日

コンサル・金融・広告人という部外者

さとなおさんは広告人として、誇りを持ってメーカーの凋落を助けるのはMarketing Guyだとおっしゃっている。これと同じ論理は、特にコンサルタント、その次に金融(特に株式アナリストやセカンダリ投資家)に当てはまるが故に、例えば主語をコンサルタントに変えても違和感は無いのではないのかなと思います。

とは言え、この論理展開には個人的には矛盾を感じていて、得てして、コンサルタント、広告といったアドバイザー家業や金融のような事業に間接的に関わっている人は、あくまで外部人であって、事業主体には成り得ないし、それを勘違いすることが往々にして良い結果を産まないと思うのです。 かと言って、ex-Consultantが事業会社のマーケティングやBiz Dev部門に転職したところで、事業会社の外部者から、社内に籍を移したという点で少しはマシになったものの、根本的には何も変わっていないように見えます。

結局、行き着く先は餅は餅屋というか、事業会社の中でメーカーであれば開発部隊が、自分達が作り出すものが魅力的たれるかどうかという指向性を持つことができる/持つ権限がなければ、パナソニック、ソニーの凋落は解決できないのではないでしょうか。

業界は代わりますが、先日スクエニの和田社長が退任されましたが、野村證券という金融屋から、最後まで事業会社としてのゲーム会社の心を持ち得なかったように見えてしまいます。 会社の真髄たる事業がなんたるやが染み付いている人(頭で理解している人では非ず)でなければ、事業というものは本当の意味で前に進まないように思います。経営専門家というと聞こえは良いですが、根っこの所で部外者である彼らは社内での政治や外からの見栄えが良ければ、それが評価されてしまうという問題点を持っているのではないでしょうか。

自分も金融屋という部外者である以上、出来る限りハンズオンで門前の小僧のように習いつつではありますが、己の限界をわきまえるべく猛省する次第です。

www.さとなお.com
シャープやパナソニックやソニーの凋落を、広告人や広告会社はもっと恥じるべきじゃないかな

0 件のコメント:

コメントを投稿